Mac OS 9.2以前のバージョンでは、Mac と Windows でファイルを共有する場合、
Mac OS X では SMB という機能が追加されたおかげで、
簡単に Windows とファイル共有できるようになりました。
Mac OS X には、現在 10.1〜10.3 のバージョンがありますが、
画面の詳細は違っても 手順や設定方法は ほぼ同じです。
(Mac側のファイルを共有する場合は、少し異なります)
注意点は、共有するフォルダやファイルに 日本語の名前が付いていると
共有するためには、LANの名前を同じ物にする必要があります。
今回は Workgroup という設定例にしています。
Windows の共有フォルダに Macからアクセス
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Windows のデスクトップPC:home 共有フォルダ名:share に
アクセスする例を紹介します。(Macの画面はOS 10.2 です)
Mac側では、まず LANの名前 から確認します。
ハードディスクのアイコンから、[ アプリケーション ] を開き、
[ ユーティリティ ] フォルダの中にある [ ディレクトリアクセス ] を開きます。
(上図ではリスト表示になっています)
SMBを選択して、[ 設定 ] をクリックします。
ワークグループ に、設定したLANの名前を入力して [ OK ] をクリックします。
今回の例では 「 Workgroup 」 を入力しています。
設定したら、[ ディレクトリアクセス ] を閉じます。
次に、IPアドレスの設定をします。
[ システム環境設定 ] から [ ネットワーク ] を開きます。
上にある場所という項目から 「新しい場所」 を選択し、好きな名前をつけます。
表示の項目では、「内臓Ethernet 」を選択します。
設定の項目では、「手入力」 を選択します。 (OS 10.3 ではIPv4を設定と表示されます)
IPアドレスの欄に、設定するIPアドレスを入力します。(今回は 192.168.0.2 にしています)
サブネットマスクに、255.255.255.0 を入力します。
これで準備は終わりですので、ネットワークのウィンドウは閉じます。
次に Finder の移動メニューから、[ サーバへ接続 ] を選択します。
場所の項目で、設定したLANの名前を選択し、表示されたアイコンを選びます。
( Mac OS 10.1は、アドレス欄に smb://コンピュータ名/共有フォルダ名 と入力。
今回の場合なら、smb://home/share になります。 )
パスワード入力画面になるので、共有フォルダに設定したパスワードを入力します。
[ OK ] をクリックして、パスワードが通れば
Macのデスクトップ上に共有フォルダが表示されます。
共有フォルダをダブルクリックすると、Mac上のフォルダの様に開いて
中のファイルにアクセスすることが出来ます。
(注意:OS 10.1 では、Windows側で フルアクセスを許可していても、
共有フォルダに書き込む事はできません。 )
また、この時 Windows側の共有フォルダ名や共有ファイル名が日本語だと、
Mac側で文字化けして表示されます。
共有フォルダが日本語 (マウント時の様子)
共有ファイルが日本語 (左のファイル)
Mac の共有フォルダに Windowsからアクセス
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Windows からアクセスする場合も、Windows側の設定は 全く同じままで構いません。
MacOS側は、OSのバージョンによって 設定とアクセス方法が違ってきます。
初めに、OS 10.2〜10.3 の場合から紹介します。こちらの方が簡単です。
[ システム環境設定 ] から [ 共有 ] を開いて、
[ Windows ファイル共有 ] にチェックを入れます。
[ Windows ファイル共有 ] にチェックを入れます。
Mac OS 10.3 の場合は、これで設定は終わりですが、
10.2の場合はもう1箇所 設定します。
[ システム環境設定 ] から [ アカウント ] を開き、[ ユーザを編集 ] を選びます。
一番下の [ ユーザがWindows からログインするのを許可する ] にチェックを入れます。
これで設定が終了です。
Windows からアクセスする場合は、Windows 同士の場合と同じ方法です。
正常にアクセスできれば、Windows側から、Macのコンピューターが見えます。
注意点は、Mac側で許可したユーザーの ホームディレクトリが 全て共有されてしまいます。
公開したくない物は、Mac側で ファイルのアクセス権を設定しておく必要があります。
Mac OS 10.1 では、smb機能で Mac側のフォルダを公開する事は出来ませんので、
FTPという ファイル転送を利用します。
[ システム環境設定 ] から [ 共有 ] を開き、[ FTPサービスを開始する ] にチェックします。
これでMac側の設定は終了です。
Windows からアクセスする場合は Explorerを開き、
アドレスに 「 ftp://Macのユーザ名@IPアドレス 」と入力します。
今回の例の場合、ftp://knot@192.168.0.2 に なります。
[ 移動 ]をクリックすると、再度 ユーザ名とパスワードを聞いてくるので、
Macのユーザ名とパスワードを入力します。
これでMac側のユーザのホームディレクトリが共有されます。
こちらも 公開したくない物は、アクセス権の設定をしておく必要があります。