[他CADとのData交換(SXF)]

Last Modified: 2002/08/09


概要

動作環境


【 目 次 】


SXFとは

【 SXFとは 】
SXFは Scadec data eXchange Format の略で、国土交通省の主導で、官民で構成するコンソーシアムが開発
した、異なるCADデータの交換に使用する中間ファイル形式で、CAD交換標準仕様全体を指します。
国土交通省が本年度より電子納品をスタートさせたが、図面の電子納品において標準ファイル仕様として採用
するがこの「SXF」である。「SXF」は、ISO国際規格STEP/AP202に準拠した標準フォーマットでもある。
※ SCADEC(Standard CAD data Exchange format in japanese Construction field)とは、CADデータ交換標準
コンソーシアムの略称です。

SXFのファイルの形式

【 SXFのファイルの形式 】
  SXFの交換用物理ファイルは、以下の2種類が存在します。
● STEPファイル( 拡張子 .P21 )
  STEP/AP202のルールに準拠したファイル形式で国際的に通用するもの。
   電子納品時の正式ファイル。
● フィーチャコメントファイル( 拡張子 .SFC )
  STEPファイルのコメントの形で記載されたファイル形式。上記ファイル形式での交換を補うもの。
  Scadec Feature Comment fileの略。
  SFCは、ISO 10303/AP202には準拠していない、SCADEC独自の中間ファイルフォーマットで、主にCAD間
  の流通を目的にしたものです。
  SXF V1.0では、拡張子が .sxfであったが、仕様総称のSXFとの混同を避けるため、SXF仕様V2.0より、拡
  張子を .sfcとした。

SXF仕様レベル

レベル 1

 :画面(紙)上で、図面表示が正確に再現できること。

 (寸法図形が文字や線分などで表現されている)

レベル 2

 2次元CAD製図データの要求を十分満たし、再利用時における使い勝手が確保されること。

 (寸法図形が一塊の図形として認識できる)

レベル 3

 STEP/AP202で決めている製図機能を全て満たすこと。

 (計測している図形の変更により、寸法図形を更新できる)

 

レベル 4

 

 STEP/AP202の製図機能だけではなく、建設分野特有の情報も付け加え、図面データの高度

利用ができること。

 (建築部材の数量拾いができる)


SXFの仕様

【 SXFの仕様 】
・ 用紙  : SXFでは用紙サイズと尺度を固定する。(AutoCADでは可変)
        用紙座標の原点(0,0)は用紙左下とする。
・ レイヤ : レイヤ数の上限は256。(AutoCADでは無制限)
        画層名に2バイト文字を使用できる。
・ 既定義およびユーザ定義線種 :
  線種数の上限は、既定義16(うち予備1)、ユーザ定義16で計32。(AutoCADでは無制限)
  セグメント数(線分または空白の要素数、例えば一点鎖線は4)の上限は、SXFでは8、AutoCAD
  ではそれ以上(線数で12、ただし文字数の制限もあり)である。また、AutoCADでは、線種定義に
  文字を含めるような特殊な定義もできるが、SXFではできない。
  また、AutoCADの線種定義では点(長さ0)を定義できるがSXFではできないので、点は線分に置
  き換えられる。
・ 既定義およびユーザ定義色 : 色数の上限は、既定義16、ユーザ定義250で計256。
・ 線幅 : 線幅数の上限は、既定義10(うち予備1)、ユーザ定義6で計16。
       AutoCADのように0の線幅を設定出来ない。
・ 文字フォント : 文字形状の指定方法は、フォントによる。(AutoCADではスタイルによる)
・ 点マーカ : 点の形状は、7種類。(AutoCADでは1種類のみ)
・ 線分 : 線分の長さは、0は不可。(AutoCADでは可)
・ 折線 : 折線の要素の長さは、0は不可。(AutoCADでは可)
       線幅については、AutoCADでは個々の要素について設定できるが、SXFではできない。
・ 複合図形定義 : 複合図形として、部分図、作図グループ、作図部品を持つ。
   ※ 他にも色々な仕様があります。上記はその一部のみです。
※ SXF仕様についての詳細は下記JACICのページをご覧ください。
  SXFブラウザも下記よりダウンロード出来ます。
    http://www.cad.jacic.or.jp/

フリ−のSXFデ−タ変換ソフトウエア】

 〇 JacConvert
    Ver 0.50からですが SCF形式への変換もサポートされています。
    AJ_DXFの作者である中原勝明氏の作成したCADデータ交換支援ソフトウエアがWindows版のJacConvertとしては近々正式公
    開予定です。
    現時点での読込可能ファイルは JWC・JWK・DXF・DWG・JWW・SFC、保存可能ファイルが JWC・DXF・JWW・SFC です。
    変換に関する細部の操作も可能にしていますので、このソフトウエアを利用し、一歩踏み込んだデータ交
    換を行うことが可能です。
    Ver 1.00からシュアウェア(\2,500)になりました。
    このHPの「作品集」よりDL出来ます。 導入方法の解説もあります。

 〇 HO_CAD
    HO_CADでJWC形式ファイルを読み込んでSCF形式で保存することができます。
    (1) DOS版JW_CADを使用している方へお勧めのCADソフトです.
    (2) 画面,操作はDOS版JW_CADと殆ど同じですので入りやすいです.
    (3) 色づけ機能は使いやすいです. 印刷能力も高いです.
    (4) 又 測量関係者にはお勧めします.
    (5)Ver 2.30からSXF仕様のsfc形式に対応しています.
   
    HO_CAD作者の岡崎氏の HP http://www.ho-cad.com/よりDL出来ます
    N.Misumi氏の HP 「作品集」からもDL出来ます。 導入方法・操作方法の解説もあります。